グラフィックボード最新情報
今後のトレンドはAV系機能とPCI-Express 2.0か
◎目次
1. 苦戦のAMDは新世代GPUの一挙大量投入で巻き返しを図る
2.性能重視の強力ラインナップでライバルを迎え撃つNVIDIA
◎苦戦のAMDは新世代GPUの一挙大量投入で巻き返しを図る
先日新世代モデルとなるRADEON HD3800シリーズをリリースしたAMDだが、価格的にもパフォーマンス的にもライバルNVIDIAに一歩劣る結果となってしまった。
今後のAMDはハイエンド、ミドルレンジ、ローエンドと全ユーザーに向けて新GPUを発表することで、一気に巻き返しを図りたい考えだ。
それでは一つ一つ紹介していこう
◇デュアルGPUの超ハイエンド『RADEON HD 3870X2』
まずAMDが1月の後半に予定している超ハイエンドユーザー向けGPUが「RADEON HD3870X2」だ。
このHD3870X2はその名前からもわかるとおり、先日発表されたRADEON HD3870の派生版である。
なんとHD3870X2はHD3870のGPUコアを一枚のボードに2枚搭載した、デュアルGPUなのだ。
2スロットを占有する巨大なグラフィックボードにはHD3870のGPU2基が実装され、それぞれがCrossFireで接続された構成になっている。
一枚のボードでハイエンドGPUのCrossFire環境ができてしまうのだ。
また、このHD3870X2搭載ボードを2枚接続すれば、合計4GPUでのCrossFireX環境を構築することも可能だ。
コストを考えるとあまり現実的でないかもしれないが、性能を極限まで求めるユーザーには面白いかもしれない。
| 製品名 |
RADEON HD 3870X2 |
| メーカー |
AMD(ATI) |
| 登場時期 |
発表済み |
| コアクロック |
825MHz |
| メモリクロック |
1.8GHz |
| シェーダ数 |
640SP(320×2) |
◇ミドルレンジ新世代『RADEON HD3600』
ハイエンドモデルから立ち上げの始まったHD3000シリーズだが、ようやくミドルレンジ向けにもバリエーションが展開される。
名称はいつものAMD(ATI)の規則に従い、RADEON HD3600シリーズだ。
HD3600もベースはHD3800シリーズ同様のRV600系と呼ばれるコアだ。
よってHD3800に搭載されていた機能を受け継ぎつつ、コストカットがなされている。
受け継いだ機能としてはDirectX10.1対応やPCI-Express 2.0対応などが挙げられる。
その反面シェーダ数は3分の1の120SPとなり、クロックも落ちているだろう。
| 製品名 |
RADEON HD3670 |
RADEON HD3650 |
| 登場時期 |
2月? |
発表済み |
| コアクロック |
800MHz |
725MHz |
| メモリクロック |
2.0GHz? |
1.6GHz |
| シェーダ数 |
120SP |
| その他 |
PCI-Express 2.0
DirectX 10.1/ShaderModel 4.1
CrossFireX(最大4GPU)対応
55nmプロセス |
◇ローエンド向けは『RADEON HD3400』
ローエンド向けにAMDが用意するのはRADEON HD3400シリーズだ。
ローエンド向けのため絶対性能ではどうしても苦しいものがあるが、ベースがHD3800であるため、新世代の機能を盛り込んだ豪華なローエンドGPUとなっている。
| 製品名 |
RADEON HD3470 |
RADEON HD3450 |
| 登場時期 |
発表済み |
| コアクロック |
800MHz |
600MHz |
| メモリクロック |
1.9MHz |
1.0GHz |
| シェーダ数 |
40SP |
| その他 |
PCI-Express 2.0
DirectX 10.1/ShaderModel 4.1
55nmプロセス |
RADEON HD3000(RV600)世代は消費電力が低い反面、性能面でやや劣る傾向にある。
性能がさほど重要視されないミドル、ローエンド製品での巻き返しを期待したい。
◎性能重視の強力ラインナップでライバルを迎え撃つNVIDIA
大量のラインナップで巻き返しを図るAMD(ATI)に対し、NVIDIAはパフォーマンスを重視した強力なラインナップで迎え撃つ構えだ。
◇最強のデュアルGPU『GeForce 9800GX2』
AMD(ATI)のデュアルGPUボード「RADEON HD3870X2」に対抗するように、NVIDIAも同様の製品を用意する。
それがGeForce 9800GX2である。
GeForce 9800GX2は現在高い性能から市場で人気を博しているハイエンドGPU「GeForce 8800GTS(G92版)」を一枚のボードにデュアル実装した超高性能グラフィックボードとなる。
性能は現在市場に出回っているGPUで最強との呼び声も高いGeForce 8800Ultraの1.3倍〜1.5倍とされ、まさに最高峰クラスのグラフィックボードとなることは間違いないだろう。
もちろん9800GX2搭載ボードを2枚用意すれば合計4GPUによるQuad SLI環境の構築も可能である(現実的であるかはともかく)
| 製品名 |
GeForce 9800GX2 |
| メーカー |
NVIDIA |
| 登場時期 |
3月? |
| コアクロック |
? |
| メモリクロック |
? |
| シェーダ数 |
256SP(128×2) |
◇ミドルレンジ向けながらハイエンドクラスの性能を持つ『GeForce 9600GT』
続いてNVIDIAはミドルレンジ向けにも好評の65nmプロセス(G92)を持ち込む。
それがGeForce 9600シリーズで、まずは”9600GT”から登場予定だ。
GeForce 9600は基本的な仕様はGeForce 8800GTS(G92)を踏襲しながらコストカットしたものとなり、ミドルレンジ向けのモデルとなるが、その性能はハイエンドモデルにも引けを取らないハイスペックチューンになりそうだ。
| 製品名 |
GeForce 9600GT |
| メーカー |
NVIDIA |
| 登場時期 |
2月21日? |
| コアクロック |
650MHz |
| メモリクロック |
1.8GHz |
| シェーダ数 |
256SP(128×2) |
これらの性能重視のラインナップ展開によって、ライバルAMD(ATI)を一気に引き離すNVIDIA。
今後しばらくはNVIDIAの優勢は不動のものとなるだろう。
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